三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)と三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:梶野 武、本社:相模原市中央区)は、MHIENGのCO2回収技術をMHIETが有するガスエンジン設備に適用する共同実証試験を開始します。当社グループが掲げる「MISSION NET ZERO」達成に向け、各産業の脱炭素化ニーズを具体化する重要な取り組みであり、MHIENGとしては初のガスエンジン排ガスからのCO2回収案件となります。CO2回収の実証期間は7月から10ヵ月間の予定です。
当社グループは2040年のネットゼロ達成を掲げた「MISSION NET ZERO」を2021年10月に宣言し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくための各種施策を実行しています。省エネや脱炭素電源の導入といった施策はもちろん、MHIENGのCO2回収技術といった独自開発リソースを有効活用することでカーボンニュートラル工場などを実現させ、当社グループのCO2排出量の削減とミッション遂行を推進しています。
三菱重工グループでは、エナジートランジションの事業強化に戦略的に取り組んでおり、CO2エコシステムの構築はその中の柱の一つです。CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)は、カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として注目されています。エナジートランジション戦略の一翼を担うMHIENGは、高性能なCO2回収技術をグローバルに展開することを通じて、脱炭素分野のリーディングカンパニーとして地球規模での温室効果ガス排出削減に貢献するとともに、地球環境保護に寄与する独自技術のさらなる開発に向けた取り組みを継続していきます。また、低・脱炭素を推進する観点からも期待が高まっているガスエンジン発電セットを手掛けるMHIETは、環境性能の高いガスエンジンを低・脱炭素化するためのオプションとして、CO2回収技術を幅広い顧客に提案することを目指していきます。